Paradox design
100%のロゴは2つの円がぴったりと重なり合っています。
円には始まりも、終わりもなく本質的に動的なものです。神学者のボナヴェントゥラは、神について『その中心がどこにでもあり、その周辺はどこにもない知的な球体のようなものである』という遍在性を定義しました。
人の興味も常に一定でなく、あちらこちらに存在し、水のように柔らかく絶えず移ろう偏在的なものです。 僕は今、その偏在性に潜むパラドックスに興味があります。ある一点で捉える事のできる、個性と無個性、実体と観念、陽と陰、深さと広さ、私とあなたといった、相対する逆説的関係を隔たりなくぴったりと同居させた位置に、何か可能性のようなものを感じています。主体がどちらともなく溶け合い昇華してしまうような、捕らえ所のないミステリアスな感覚を体系化したいと考えています。
人は恐れや不安があるからこそ幸福や安心を獲得できたり、死という存在が生を輝かすように、その表裏一体に潜む反作用を切り離して片側のみを手に入れたいと思う願望は違っているのかもしれません。
その対局の表情は同じく尊く、あるがまま対等に扱う先に本当に出会いたかった100%があるような気がしています。